増田さんと三島
増田さんも三島さんもまずまず多そうな苗字です。
子供のころは佐藤さん鈴木さん、はたまた山田さん山本さんなんていう苗字に憧れました。
学年に何人かいたりしますよね。
それだけでお互い勝手に親近感!って感じ!?
私!?
かつて1人だけ同級生に同姓がおり、やはり勝手に親近感でした。
向こうがか弱く大人しい男の子だったため仲良くはなりませんでしたが…。
神奈川県相模原市で作陶されている増田勉さんの三島手の器。
三島手とは陶芸の象嵌という装飾技法の一種で、彫った模様の中に白化粧土を埋めて焼いてあります。
古陶「古三島茶碗 銘二徳三島」(千利休が所持し三井家でナンチャラ…)の写しでもあるのですが、まぁ難しいこと抜きにシブくカッコいい器です!
お酒の席に合う見てくれで、かなり料理映えもします。
また二徳というだけあり、内は三島手の外は刷毛目と2種の装飾技法を楽しめます。
そして大変に手の混んだ仕事でありながら、他の作家さんの三島と比べお買い得感あり♬
男前な佇まいですし染みがどうとか気にせず、毎晩の食卓でガシガシ使いたいですね。
18cmの浅鉢は食卓の中央で、13cmの皿は取り皿にと使用頻度が高いサイズも嬉しい!
三島4寸皿(¥2,100)と三島6寸浅鉢(¥5,250)/増田勉
同鉢にタコの酢の物
青は藍より出でて藍より青し
表題のことわざ(故事)、弟子が師匠より優秀になるというような意味ですね。
ふむふむ、親子関係にも当てはまるのでは?
父の背中を見て育ち、いずれは父を超えていく。
自分の息子には軽々と鼻歌交じりスキップで超えて行ってもらいたいものです!
私といえば…バッチシ身長だけは♬
本日より店内の大テーブルは涼しげに青いうつわが勢ぞろいしています!
出西窯の深い呉須に湯町窯の海鼠釉、北窯與那原さんのペルシャブルーなどなど。
現代のThe益子焼
ここのところ大きめの余震、また他地域でも地震がありますね…。
3月の震災では関東や東北の焼物産地も多大な被害を受けています。
当店の関係先は益子の作家さん2人だけなのですが、関連業者としても復興を願わずにおれません。
その益子で益子焼の伝統を守りつつ、現代の食卓に合う器を作られている大塚雅淑(まさよし)さん。
父である伝統工芸士の健一氏に師事し、親子で窯をかまえておられます。
1976年生まれと歳は若いのですが父親譲りの確かな技術をお持ちです。
そして陶芸を離れれば子煩悩な父親&地元の消防団員…ステキ♥
土、釉薬など益子の材料にこだわっておられます。
伝統的な益子焼よりロクロは薄く引かれているので、手取りが軽く扱いやすくなっています。
型打ちの洋皿なんかは逆にズシリとし、益子の伝統釉2種の掛け分けがモダンな佇まいですね。
大塚さんの器の特徴は、和洋の入り混じった現代の食卓で何にでも使いやすいことです。
そんな大塚雅淑さん、当店の勝手なキャッチコピーは『正しく進化を遂げたThe益子焼!』です♬
耳付き浅鉢小(¥1.470)とポット(¥3,780)/大塚雅淑