沖縄を訪ねて’11(ガラス工房清天)

先月9月末になりますが沖縄に仕入れに行ってきました。
当店オープン前の5月に行ったときのことと合わせて作り手のご紹介。

 

沖縄本島中部の読谷村(よみたんそん)は那覇から車で1時間ほど。
南に若者と駐留米軍の賑わう北谷町、北は西海岸リゾート恩納村と隣接しています。
ダイビングでも有名な綺麗な海や絶景の岬、座喜味城跡、そしてやちむんの里などが見所でしょうか。
自然も残っていて、程々にのんびりしたイイところなんです!

 
当店取扱の「ガラス工房 清天(せいてん)」の琉球ガラスは、その読谷村の工房で作られています。
松田清春親方とお弟子さんの職人数名による工房です。

工房内での作業の様子はとにかく素早い!
職人さん同士がパッパッと入れ替わる際や、共同作業時の動作など圧巻です。
そして1200℃を超える炉でガラスを扱うため、近くでは熱風も吹きかなりの暑さ…。
皆さん厳しい表情で作業されてますが、別日に販売所で親方にお会いした際はニコニコでした。
(いただきものの新しいシーサーを門に設置しているところでゴキゲン♬)

 
琉球ガラスは駐留米軍が使用したコーラやビールの瓶を原料に、お土産品として作られていました。
温度変化の激しい再生ガラスゆえ成形が難しく、気泡が入ったり厚みが出たりしやすいのですが、それを素朴なデザインとして活かしてきました。

清天さんでは泡盛の一升瓶の廃瓶を砕いて溶かし、新たなガラス器へと吹き直し再生!
琉球ガラスはリサイクル素材でエコな器でもあり、現在は工芸品として評価されています。

使い込まれた炉のある工房内

向かいがサトウキビ畑でのどかな販売所

 
その清天さんの琉球ガラス、以前(8/25のblog)にも書きましたが実用性とデザインのバランスがイイんです!
実用だけでシンプルにしすぎると、東南アジアや中国からのものと一目での区別が難しくなります。
またデザインしすぎてしまうと、作品といった感じになり日用品感が薄くなってしまいます。
そういうバランスって紙一重なこともありますが本当に難しい…。

 
現在清天さんでは沖縄県外の業者の注文を受けておられません。
ですので他府県での取扱が難しい状況ですが、少しでもお店でご紹介できればと思います。

一口ビアグラス(Φ5.3xH11cm/¥1,680/ガラス工房清天)


運動会に思いを寄せ秋の器を

ここのところ爽やかな秋晴れで過ごしやすいですね。
体育の日を含む3連休初日の今日は、各地で運動会日和だったのではないでしょうか。

そうそう、1歳児でも保育園の運動会ではちょっとしたゲームみたいなのとかするみたいですね。
来年はうちのも保育園。
先生の言うこと聞いて、みんなと合わせて動いてるとか想像するだけで涙です。
が、ピーピー泣いてばかりで、ちゃんとやってないバージョンも想定しておかねば…。

 
さて、その本日からの3連休。
ハッピーマンデーの10日(月・祝)は毎度ですが営業しております!
定休日振替で翌日の火曜日をお休みさせていただきます。

今さらですが今月のお休みを

 
■ 10月のお休みのお知らせ ■

3(月) 11(火) 17(月) 24(月) 31(月)

 

ということで、料理が美味しくお酒が美味しい季節になってきました。
お客様も温かみのある器を手に取られることが多いように感じます。

写真は栃木県の益子町で作陶されている大塚雅淑さんの器です。
飴釉と藁灰釉の掛分けは温かくもスタイリッシュで、これからの季節にぴったりです!
(大塚さんについては7/27のblogも参照ください)

今月は入荷が目白押しなのですが、大塚さんからも新作&リピートと届く予定。
楽しみです!

掛分け耳付き浅鉢大(W21.5xD19/¥2,940)、掛分け丸皿小(Φ15.5/¥1,260) ともに大塚雅淑

根菜と山芋の和風グラタン的なものを


オープン3ヶ月!

先週は平日をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。
沖縄ではほぼ予定通りの仕入れもでき、無事に戻り通常営業しております!

萬羽綾子さんの飯碗などとガラス工房清天の琉球ガラスが既に届いています。
北窯のやちむんは10月半ばに届く予定ですのでお楽しみに。

 

さて、本日で当店も国立駅南口に器を並べて3ヶ月。
あっという間だったような長かったような。。。

3ヶ月といえばテレビドラマも最終回で無難に終了。
赤ちゃんでいうと首がすわり、育児も少し楽になるころですね。
(現在10ヶ月の我が息子は1ヶ月になるときには座ってましたが…)
当店もオープン間もないのでという言い訳ができなくなる一区切りです。
首すわりではありませんが、しっかりと腰を据えてやっていこうと思います!

まだまだ至らぬ点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

写真は先月(9/2のblog)ご紹介しました加藤智裕さんのオーバルプレート。
この鉄錆釉によるアンティーク調の黒、なかなかシブい佇まいですね。
もちろん料理も映えますし、オーバル型が食卓に変化をもたらすオススメの1枚。

鉄錆釉オーバルプレート(W21xD14cm/¥3,255/加藤智裕)