梅雨明けの沖縄より

カラ梅雨を心配していた先週とは打って変わり、今週は毎日雨が降っています。
ダムの貯水率や農家の方を思うと恵みの雨です。

しかし極端。
こう連日だと洗濯とか困ってしまいます。
子どもも外で遊べないのでエネルギーを持て余してしまいますしね。
そして店をやっている以上、客足にも少なからず影響します。
雨なのにお客さま集中みたいな不思議な日もあるんですけどね。

それはそうと梅雨にありがちな失敗も既に済ませました。

雨降りで傘を差し出勤 → 帰りは止んで忘れてくる → 翌朝雨で傘がない → 傘がないっ!!!

気をつけましょう。

 

ちょうど今日梅雨が明けた沖縄より器が届いています。
読谷山焼北窯のやちむん、今回は宮城正享工房のみですが新着のもののみいくつか紹介します。
宮城工房のものは重厚で力強いものが多いのですが、いい意味でユルかったり楽しい絵柄も特徴的で温かみがあります。

3.5寸マカイ各種(Φ10.8xH5.7cm/¥1,155)、4寸マカイ各種(Φ12.4xH6.2cm/¥1,260)、
4.5寸マカイ各種(Φ13.8xH6.7cm/¥1,470) 全て宮城正享工房

元気が出ていつもより白ごはんも進みそうなご飯茶碗。
お子さんや少食の女性向き、また小鉢としてもお使いいただける3.5寸、標準的サイズの4寸、白米ガッツリ男子やお茶漬け&卵かけごはんに活躍する4.5寸と各サイズ入荷しました。

5寸皿各種(Φ15.6xH4.2cm/¥1,575/宮城正享工房)

小さめのおかず1品や取皿に使い勝手のいい5寸皿は4種。
少し深さがあるので汁気のあるものにも使え、何かと活躍してくれます。
茄子などの夏野菜の煮浸しなんていいですね。

 
沖縄の焼物(やちむん)で最もポピュラーかつ伝統的な文様である菊花唐草。
作り手によって絵柄に差異があるのですが、宮城さんの菊花唐草は大好きです。
関西風に言うとシュッとしていてカッコイイ!

菊花唐草6寸深皿(Φ18.5xH6cm/¥2,310)、7寸皿(Φ21.8xH5.4cm/¥3,150) ともに宮城正享工房

北窯では宮城工房のみの形である6寸深皿、名前は皿ですが浅めの鉢のような形状です。
通常の6寸皿はちょっと料理を選びがちなので、個人的には用途がはっきりするコチラのほうが使いやすいと思います。
根菜の煮物なんてバッチリです。
7寸皿は数人分の炒めもの、メインのおかず、パスタにカレーと多用途に使える人気のサイズです。

同6寸深皿にアスパラと豚肉の炒めもの


よろこんで粉引

昨日ですね、パパ&ママ友家族と一緒にゴハンに行ったんです。
行きつけのお店がいっぱいだったので近くのチェーン居酒屋“庄や”へ。
魔の2歳児が2人もいると馴染みの個人店や個室があるお店じゃないと厳しいんですよね…。
20代のころは公私とも何度かは行っていたのですが恐らく5年ぶりくらいでした。

庄やと言えば「はい、よろこんで〜!」の威勢のいい掛け声です。
それを期待して注文を告げ、さぁいよいよかと待ち構えるも注文の確認のみして終了。
新人のバイトさんで忘れちゃったのかな。
別の店員さんが来た2回目の注文時、再度期待するも先に同じ。
肩透かし。

国立という土地柄でしょうか!?
ないならないで一向に構わないのですが、僅かながら楽しみにしていただけに無駄に残念な気分。
ちなみにポテトフライと焼きうどんがオススメです。

 

大阪の八田亨さんから器が届いています。
淡い水色に鉄粉が力強く浮き出た八田さんの粉引、全体に入った貫入に徐々に色付くのも楽しみです。
地元岸和田の原土が混ぜられた土の表情も味わいがあります。

粉引くみ出し(140cc/Φ10xH6.5cm/¥1,785)、
粉引マグカップ小(200cc/W11.3xD8xH8.2cm/¥3,150) ともに八田亨

くみ出し茶碗とは茶道の寄付きや待合で白湯や昆布茶などを出すやや大ぶりな茶碗(湯のみ)のこと。
と言っても口径よりも背が低い湯のみを総じて汲み出し(茶碗)と言うことが多いです。
長居される親しいお客さんに緑茶などを出すときに用いるとおもてなし感が出ますよ。
その切立った形状やサイズ感からお子さん用のご飯茶碗、小鉢としてもオススメします。

前回は大サイズをお願いした八田さんの裾広がりのマグ、今回は小サイズが届いてます。
小と言っても8分目で200ccほどの割りとタップリです。
釉掛けした際の指の跡を敢えて意匠として残しているのも面白いですね。

 
また完売していました7寸のリム鉢も再入荷しています。
重厚感あるガッシリした作りながら爽やかな色合いに柔らかな質感の鉢です。
やや浅めで家族の炒めものなんかをドサッと盛り付けつるのにいいですね。

合わせてフチにグルっと勢い良く刷毛目がある豆皿も。
お新香の色も映えそうです。

刷毛目豆皿(Φ9.4xH2.4cm/¥1,050)、粉引7寸リム鉢(Φ21.4xH5.6cm/¥4,200)

同リム鉢に茄子の生姜風味サラダ


白磁いろいろ

“ぞうのババール”というお話をご存知ですか?
名作絵本のようですが恥ずかしながら自分は知りませんでした。

その“ぞうのババール”には絵本以外に音楽物語があります。
1989年に発売された日本語版CDはピアノクラシックと忌野清志郎さんによる読み聞かせなんです!
先月の命日にRCサクセションやソロの曲を店で終日聴いていたのですが、その日に来られたお客さまに「息子さんと今度聴いてみてください」とオススメされ後日CDを持ってきてくれました。

息子よりも父ちゃんのほうが楽しみで早速寝かしつけの際に流すことに。
しかし2歳6ヶ月の我が子にはストーリーが難解かつ音楽がやや怖そう。
それでも「ババールがエレベーターに乗ってるねぇ!」「車に乗るんだって!」と復唱しています。
情景は浮かべているようですね。

ただ重大な問題がありました。
途中ムラがあるものの35分最後まで聞き、挙げ句「もう1回っ!」と寝てくれません…。

 

天気のいい日が続いており暑くもカラッとしていますね。
ちょっと梅雨が中休みしすぎで夏の水不足が心配です。
そんななか夏場にも涼し気な白磁がいくつか届いています。

長野で作陶されている阿部春弥さん、先日の松本にて新たに取扱させていただくことになりました。
やや青みがかった色合いに細かな仕事の白磁は優しくも凛とした雰囲気です。

注文分は少し先になりそうですが、せっかくなので少し分けてもらってきました。

白磁面取マグカップ(W11.2xD8.3xH7cm/¥3,150/阿部春弥)

太めに面取されたマグカップは8分目で160ccほどの珈琲向き。
クラシカルなような新しいような高さの割に径の太いバランスが可愛らしいですね。

白磁陽刻三島文豆皿(Φ8.6xH2.2cm/¥1,050)、白磁縄文6寸皿(Φ18.2xH3.5cm/¥2,730)
ともに阿部春弥

三島手の器にある文を白磁に薄っすら浮かびあがらせた豆皿は上品な佇まい。
醤油皿にはもちろん、天ぷらに添えて抹茶塩などの変わり塩とかバッチリ合いそうです。

縄を押し当てたような矢羽のような模様がフチに入った6寸皿。
平らで広い見込みに深さもあるので、肉じゃがや煮魚といった汁気のある料理に使いやすそうです。

 
また土岐の加藤仁志さんの白磁も少し届いています。

白磁鎬片口鉢(W15.5xD14.8xH5.3cm/¥3,150/加藤仁志)

白磁鎬のシリーズに浅鉢として使いやすそうな5寸ほどの片口鉢が新登場。
手仕事感を出して柔らかく入れられた鎬や指で押さえて作られたような口から温かみが感じられます。
山かけマグロとかどうでしょう。

ジメジメ嫌な季節を生花一輪で気分転換させてくれそうな加藤さんの花器も。

左から 白磁鎬小花器A(Φ7xH9.7cm/¥2,835)、B(Φ7xH10.5cm/¥2,835)、
角花入S(W4.6xD4.6xH9cm/¥2,730)、L(W4.6xD4.6xH12.8cm/¥3,150) 全て加藤仁志