久しぶりの

前回お知らせの通り入荷が続いています。
まだかなまだかなと届かないときはなかなか届かず、入ってくる時はあれもこれもと続くものです。
一昨日は信楽の山田洋次さんからスリップウェアが久しぶりに届きました。
ブログが全然追っつきませんが先にちょっと雰囲気だけ。

アメ色とクリーム色のスリップウェア(山田洋次)

 

さてさて、まずは益子の及川静香さん。
こちらもかなり久しぶりの入荷なので、店頭で初めてお目にかかるお客様もいるかと思います。
アイドルにでもいそうな名前!?ですが“男性”の作り手さんです。
足で蹴りながら人力で回す昔ながらの“蹴ろくろ”を操り、土味のある器を作られています。

灰釉カップ(Φ9.2xH8.7cm/¥2,100)、粉引面取カップ(Φ9.8xH7.7cm/¥2,100) ともに及川静香

灰釉/粉引 めし碗(Φ12.2xH6cm/¥1,680/及川静香)

及川さんの粉引は厚手の白化粧が縮れてヒビ状になっており、鉄粉も浮き出て野趣溢れています。
かといって荒々しい感じではなく、素朴で優しい表情をしています。
また最近取り組まれている渋いグリーンの灰釉。
流れて濃淡のある深緑はマットな質感に、粉引同様に縮れた白化粧が程よく透けてイイ塩梅。

灰釉カップは8分目容量約200ml、粉引面取カップは180ml。
お湯のみとしてお茶はもちろん、こういうカップは珈琲も似合いますし焼酎もバッチリですね。

やや浅めのフォルムのめし碗は標準的なご飯茶碗サイズで、手取りが見た目より軽いのも特徴。
白ごはんをこんもり盛りたくなるようなシンプルですが味のあるご飯茶碗です。

刷毛目豆皿(Φ9.2xH2.2cm/¥840)、同4寸鉢(Φ12.5xH5cm/¥1,470)、
同5.5寸鉢(Φ16.5xH6.3cm/¥2,730) 全て及川静香

刷毛でぐるりと伸びやかに白化粧が掛けられた刷毛目の器が3種届いています。
抑えられた艶にしっとりとした質感で、カッコよくどこか品もありますね。

少し深さがあるので醤油皿として良さそうな豆皿ですが、梅干し2〜3個乗せるだけでもイイ感じ。
4寸鉢はご飯茶碗を浅くしたような小鉢で、お浸しやおから煮なんかが合いそうです。
肉じゃがが似合いそうな5.5寸鉢ですが、数人分の煮物やお惣菜にも使いやすいサイズです。

刷毛目5寸皿(Φ15.5xH2.7cm/¥1,890)、同7寸皿(Φ21.8xH3cm/¥3,990) ともに及川静香

全体円状に刷毛目が入った刷毛目皿はフチが少し立ち上がった平皿で、見込みはほぼフラットな形状となっています。
粉引の透明釉でなく淡い灰釉を掛けているため、僅かにうぐいす色っぽく見えるでしょうか。
鉄粉も無数に浮き出ており雰囲気あるお皿で、あえて洋食を合わせてもステキだと思います。

小さめのおかずや取皿向きの5寸皿ですが、平らなのでケーキ等洋菓子も盛りやすくオシャレです。
メインのおかず向きの7寸皿には鯵の開きなど干物、そしてパスタやカルパッチョもありかと。

刷毛目角皿(W18xD12xH2.2cm/¥1,890)、灰釉6.5寸鉢(Φ19.5xH8.5cm/¥3,990) ともに及川静香

刷毛目角皿の刷毛目は透明釉の掛かった通常のタイプで、小ぶりで少し深さがあります。
形を生かして切り身魚やだし巻き卵、また漬物盛り合わせなんかもいいですね。

深さがありどっしりとした灰釉6.5寸鉢は少したわんだところも味わい深い鉢です。
根菜の煮物なんかをドーンと盛ると良さそうですが、ラーメンやうどんの麺鉢としても使えそう。
実際にお客様が丼にとお求めになりました。

 
及川さんの器。
2年ほど前は無骨で男らしい反面粗さもあったのですが、なんかグッとよくなった気がします。
建て替え前の吉祥寺いせやで熱く語りあったのが懐かしい。