西から野菜と磁器と
聖護院大根に加茂なす、万願寺とうがらし、壬生菜や九条ねぎ。
京野菜がちょくちょく嫁はんの実家から届きます。
ありがたいですね。
こちらではブランド野菜としての流通なのでちょっとした贅沢品。
現地でも物によっては高級品ですが、九条ねぎなんかはスーパーで売っている普通の葱ですし。
だから学生時代は九条ねぎを細切りにして凍らしていたっけ。
そうそう東京に来て食文化の違いを感じたものの1つが葱です。
単に葱と言った場合、関東では白ネギ(長葱)、関西では青ネギを意味するんですよ。
それどころか東京だと薬味用のワケギ等はあれど普通の青葱があまり売っていなかったりします。
さてさて、稲村真耶さんから器が届いています。
稲村さんは京都で修行と独立をし、現在は比叡山の反対側大津市で作陶されています。
菜園もされているのでひょっとすると九条ねぎなんかは育てられているかもしれませんね。
小瓶各種(Φ5〜6.5xH9〜13.7cm/¥3,240/稲村真耶)
磁器の一輪挿しが久しぶりに届きました。
白磁、染付、うぐいす釉と色も形も異なり、それぞれ1点ずつの入荷になります。
いつもお任せで送ってもらうので実は荷物を開けるときが楽しみなんですよね。
小瓶と名付けられているのは用途を限定してしまいたくないという思いから。
徳利に使ったり竹ヒゴを入れてアロマディフューザーにしたり単に小壺のように飾ってみたり。
何はともあれカワイイです。
鳥文内菊輪花6.5寸皿(Φ19.7xH4cm/¥3,780/稲村真耶)
表裏の染付と形そのもので花が表現されており、食卓を華やかにしてくれそうな器です。
見込のとぼけた小鳥も何とも言えません。
当店は2回目の入荷になりますが今回で最後の制作となるそうです。
平らな見込みに深さもあるので盛り付けがキマりやすく、鉢のように煮物なんかにも使えます。
女性ならパスタにも使えるサイズで和洋折衷な感じになり素敵だと思います。
氷結貫入釉花小鉢(Φ9.5xH4.8cm/¥2,160/稲村真耶)
前回少量の入荷だった花小鉢の新作が追加で届いています。
淡い淡い水色の輪花鉢全体には細かな貫入が入り、凛としていますが嫌みのない上品さです。
ちょっと野暮ったいお惣菜なんかも器が美味しい一品に見せてくれそうです。
同小鉢に万願寺とうがらしの煮浸し
9月のお休み&焼締の器
代々木公園を発生源として!?東京では“デング熱”とやらが騒がれています。
デング熱って全然馴染みがありませんでしたが、蚊を媒介して高熱の出る感染症なんですね。
蚊から人へ、その人から蚊へとどんどん広がるものなんでしょうか。
重症化することはまれなようですが心配ですね。
決して鼻が腫れて大きくなったりはしないようです。
(↑最初“テング熱”と見間違えたときのイメージ…)
遅くなりましたが9月のお休みをお知らせいたします。
ちょっとというかかなり変則的になります。
■9月のお休み■
1日(月) 8日(月) 16日(火)〜20日(土) 29日(月)
都合により中旬に5日間臨時休業させていただきます。
8月も夏期休業をいただいたのに2ヶ月続けてまとまった休業があり申し訳ありません。
代わりというわけではありませんが15日(月祝)と22日(月)は営業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。
さてさて初めてのご紹介、松村英治さんの焼締の器になります。
注文していたものが一部届きました。
松村さんは愛知の常滑のお隣り半田市にて焼締の器を中心に土の魅力溢れる器を作られています。
釉薬を掛けずに焼成された焼締の器は何と言っても土そのものの自然の風合いが特徴。
窯のなかで無作為に形成された素朴な表情はそれぞれ個性があり魅力的です。
松村さんの焼締はガス窯焼成により効率は上げつつ薪窯同様に窯変するよう工夫されたもの。
本焼きを3回繰り返すことでしっかりと焼き締まり、その合間には表面をペーパーでヤスリ磨き滑らかな手触りに仕上げてあります。
それにより扱いやすさと焼締の魅力を兼ね備えた普段使いしやすい器となっています。
無釉のため使用とともに表情も変化していきます。
全体的に、あるいは部分的に色合いが濃くなり、しっとりとした質感でほんのり艶も出てきます。
木製家具や革製品、ジーンズなどが経年変化とともに馴染んでいく感覚に近いでしょうか。
焼締の場合悪く言えば染みなのですが、変化を楽しみつつ器を育てていく喜びを味わってください。
焼締めし碗(Φ11.8xH6.3cm/¥2,160/松村英治)
標準的なサイズのご飯茶碗ですがやや深さのある形に黒に近い茶褐色で締まった印象です。
ご飯茶碗は初めての焼締として取り入れやすいでしょうか。
白米の白は際立ち、混ぜご飯なんかも色が映えて美味しく見えそうです。
焼締めん鉢(Φ19.5xH8.7cm/¥4,104/松村英治)
麺鉢は6.5寸ほどと大きめで、うどんや蕎麦だけでなくラーメン鉢としても使えるサイズです。
これくらいの丼ぶりだと焼締の表情も力強く存在感あります。
カボチャなどゴロとした煮物やサラダなんかを盛ってもカッコいいんじゃないでしょうか。
焼締小鉢(Φ12xH5cm/¥1,944/松村英治)
広い見込と程よい深さが使いやすい小鉢で、縁の内側が返しのようになっているのが特徴です。
1年ほど自宅でも使用していますが、この縁がスプーンですくいやすく息子のお気に入りだったり。
(焼締の器でヨーグルトやアイスも食べる生意気な3歳児…)
銘々の小鉢としては勿論ですが、家族分のお新香なんかを盛ってもいいですね。
同小鉢にキャロットラペ
焼締の器は盛り付け前に水にさらすと色濃く艶やかな表情になりグッと締まって見えます。
また土ものの器との相性もイイですが、染付やガラスとの組み合わせもイイですよ。
やちむん新着分
今週は連日小雨混じりの天気で半袖では寒いくらい。
先週とは最高気温が10℃くらい変わり身体がついていきません。
なんか左肩から背中にかけて肩こりが酷い…季節の変わり目はいろいろと注意です。
日もだいぶ短くなりましたし夏が終わってしまったようで寂しいですね。
我が家のカブトムシたちももう少しの命かなぁ。
とか言って油断していると来週あたり夏のヤロウが最後っ屁をぶっ放してきそうですが。
さて夏の終わりが近づいてはきましたが、南国沖縄から届いた読谷山焼北窯のやちむんです。
前回棚の様子だけでしたが、松田共司工房と宮城正享工房からの新着分をザッとご紹介。
ミルクピッチャー各種(Φ5.5xH6cm/¥648/松田共司工房)、4寸蓋物各種(Φ12.5xH12cm/¥4,320/宮城正享工房)
まずは小物から。
容量50mlほどのミルクピッチャーは小さいながらもしっかり染付やイッチンが施されています。
珈琲や紅茶のミルクの他、ポン酢やドレッシング、メイプルシロップ等にもオススメ。
コロンとカワイイので飾っておいたり小さなお花を生けたりもイイですね。
ふたものは久しぶりに大きめサイズが届いています。
お漬物や梅干しや佃煮、切り干し大根等の常備菜を入れて食卓にそのまま出したいです。
どっしりとした作りで存在感があり、食卓を賑やかにしてくれそうです。
また砂糖等の調味料入れにもご利用ください。
チューカー2種(持ち手含まずW16.5xD12.5xH12cm/¥8,100/松田共司工房)
湯のみ各種(Φ8.2xH8.5cm/¥1,296/松田共司工房)
松田共司工房から伝統柄である菊の花と点打ちが染付されたチューカー(急須)が届きました。
写真でわかりにくいですが三つ足になっていて独特の佇まいです。
容量は湯のみ4杯分くらいの550mlほど。
合わせて湯のみも色々と入荷しています。
サイズに多少の個体差がありますが容量は8分目で150mlくらい。
氷を入れた麦茶も似合いますし、やちむんの湯のみで敢えてコーヒーもイイと思います。
3.5寸マカイ各種(Φ10.8xH5.7cm/¥1,188)、4寸マカイ各種(Φ12.4xH6.2cm/¥1,296)、4.5寸マカイ各種(Φ13.8xH7.2cm/¥1,512) 全て読谷山焼北窯
元気よくいっぱい食べられそうなご飯茶碗向きサイズのマカイ新着分。
3.5寸マカイは小食の女性用やお子さん用のご飯茶碗に、また小鉢としても人気です。
4寸マカイは通常のご飯茶碗サイズ。
4.5寸マカイはガッツリ食べる男性の他、卵かけご飯やお茶漬けにオススメのサイズです。
5寸皿各種(Φ15.8xH4.2cm/¥1,620/松田共司工房)
7寸皿各種(Φ21.5xH4.8cm/¥3,780/松田共司工房)
取皿や小さめのおかずに活躍する5寸皿。
少し深さがあるので、お出汁をいっぱい吸い込んだお惣菜など汁気のあるおかずも安心です。
小さなものならケーキも可。
共司工房からは7寸皿も4種、それぞれ雰囲気あります。
数人分のおかずやメイン、パスタも合いますし女性ならカレーにもと多用途に活躍してくれます。