穏やかに穏やかに

今日の昼過ぎ、けたたましいクラクションの音が鳴り響きました。
馴染みのお客さまを見送りがてら店前に出ていたときで、一部始終見ていたのですがまぁ何というか。

当店の前は一方通行の細い道ですが、立川方面に抜けやすいので道幅の割に交通量があります。
しかしながら歩道も一部を除き整備されておらず、そこそこ飛ばしていく車がやや危険。

そんな道で小学生になるかならないかのお子さんが徒歩のお母さんの付き添いで自転車に乗っており、乗れるようになったところなのかちょっとフラフラしていました。
そこへ通った車のクラクションなのですが、注意を喚起するためにちょっと鳴らすだけでいいのに、関西なら喧嘩になるような大きく長い音。

ちなみに運転者を見たら初老の女性でした。
急ぎの事情かなにかあるにしろ、なんか余裕も愛も足りないなぁと悲しい気分になりました。
結果的に子どもも道路は危なく怖いんだと学習したかもしれませんが…。
穏やかに穏やかに。

 

さてさて、神戸の叶谷真一郎さんより器が届きました。
叶谷さんの器はシンプルで癖もなく穏やか♪
前回のものの再入荷や釉違いのものもありますが合わせてご紹介。

灰粉引・灰釉6寸リム皿(Φ19xH1.8cm/¥2,730/叶谷真一郎)

フラットな形状でケーキ皿としてオススメしたい6寸リム皿、今回は2種類届いています。
縮れ入った貫入と鉄粉が雰囲気のある灰粉引、表情のある淡いグリーンが柔らかな灰釉。
どちらも渋くも可愛いです。
洋食を箸で食べる日本の食卓によく合った器だと思います。

粉引長皿(W25.2xD15.8xH1.8cm/¥3,150)、黒マット角皿(W19.5xD19.5xH2.5cm/¥3,150)
ともに叶谷真一郎

テーブルのアクセントになる長皿と角皿、メインを盛れるサイズなので存在感があります。
刷毛目を残した粉引の長皿は鯵など中くらいサイズの干物も乗ります。
抑えられた艶が鈍く光る黒マットの角皿には葉物のサラダなど色合いが綺麗だと思いますし、チーズや生ハムなどの盛り合わせにも良さそうです。

鉄釉鎬マグカップ(W11xD9.2xH7cm/¥2,100)、黒マット丼鉢(Φ15.5xH8.8cm/¥2,730)
ともに叶谷真一郎

内側は粉引、外側は艶のない鉄釉に鎬が入ったマグカップは容量8分目で160ccほど。
標準的なコーヒーカップサイズです。
黒い丼鉢は底が広いので見た目よりも入り、うどんや蕎麦の麺類にも親子丼などの丼ものにも使用可。
ちょっと手を抜いたそんなお昼ごはんも美味しそうに見えそうです。


まだまだ新年

2013年も早10日が過ぎました。
松の内が過ぎ、しめ縄を近所で見かけることもなくなりましたね。

この“松の内”の期間、関東では7日までですが地方によって異なるようです。
関西では15日までが松の内で、お正月飾りもそれまで出されていたような。
仕事も始まりいつまでも正月気分ではいれませんが、めでたい感が1週間長く味わえお得です。
当店も新年のお花は痛まなければ15日まで出しておきます。

 
さて昨年末の休業に入る直前、益子の大塚雅淑さんから器が届きました。
「納品せずして年を越せぬ!」という感じで頑張っていただいたようです。

益子の土と伝統釉にこだわりつつも、決して古めかしさはなくシンプルで使い勝手のいい器たち。
新作を中心にご紹介します。

掛分スープカップ(W15.5xD13xH7.5cm/¥2,520)、掛分マグカップ(W11.2xD9xH7.5cm/¥2,100)
ともに大塚雅淑

飴釉と藁灰釉の掛分のものを以前から置いていましたが、益子青磁のものを作ってもらいました。
8分目で約300ccの大きめスープカップはサラダや煮込み料理なんかにもオススメ。
マグカップは約160ccで、平均的なコーヒーカップのサイズです。

掛分取り鉢(Φ14.5xH4.8cm/¥1,470/大塚雅淑)、てぃーちレスト(W4xD4.4xH3cm/¥945/平岩愛子)

お鍋用に作ってもらった取り鉢は中央で半分に掛け分けられておりモダンな佇まい。
釉薬が混ざり合って溶けている部分がそれぞれ特徴的ですね。
5寸弱の使い勝手のいいサイズですし、1人分の肉豆腐や煮物なんかもイイ感じ。

一緒に写っている平岩さんの一輪挿し箸置き“てぃーちレスト”も再入荷してます。

また切り身魚に出汁巻き玉子にバッチリな長皿が久しぶりに2色揃って入荷してます。
オニギリ並べてお新香添えてや酒の肴を盛り合わせてもカッコイイです。

掛分長皿(W21.5xD11xH2.4cm/¥1,470/大塚雅淑)

同長皿に晩酌用お節盛り合わせ


粉引緑釉黒釉

国立の目抜き通り“大学通り”にも先週末からイルミネーションが灯り、街はクリスマス一色。
それに合わせて当店のBGMもクリスマスソングオンリーにしています。

アルバム5枚のローテーションだった昨年は12月も半ばになると内心ウンザリしていました。
有名曲数曲(ホワイトクリスマスなど)は歌い手は違えど被っているわけでして。

その反省を踏まえ、今年は12枚体制!
ソウル、レゲエ、ブルーノートジャズ、おしゃれカフェ系、ビーチボーイズ、ビートルズカバーバンド、ジミヘン、T.REXなどなど幅広く。
それでも飽きてくるとは思いますが、クリスマスが終わればまた1年近く聴かないわけですからね。
今のところノリノリで口ずさんでいます♪

 

増田勉さんから少し器が届きました。
小さめの器たちですが、粉引と緑釉、黒釉とバラエティに富んでいます。

粉引5寸皿(Φ15.5xH3cm/¥2,310)、粉引丸湯のみ(Φ9xH8cm/¥2,310) ともに増田勉

増田さんの粉引は柔らかなクリーム色に控えめに鉄粉が浮きでており温かな印象。
渋すぎずカジュアルすぎずバランスのいい粉引です。
細めのリムで少し引き締まって見える5寸皿は、和洋を問わず取皿に使いやすそうですね。
コロンとした丸湯のみは8分目で180ccほどとやや大きめで普段使いによさそう。
すっと手に馴染みます。

緑釉輪花小鉢(Φ10xH5.8cm/¥1,470)、緑釉小鉢(Φ11.4xH6.3cm/¥1,890) ともに増田勉

増田さんの緑釉(織部)は艶やかで濃淡があり、ちょっと大人な雰囲気の食卓に合いそうですね。
といっても、きんぴらごぼうや大根なます的な酢の物など盛るだけでグッと雰囲気が出ると思います。
お正月に数の子なんかもいいですね。

黒釉めし碗(Φ12.2xH5.5cm/¥2,730/増田勉)

増田さんの黒釉は艶が抑えめでしっとりとした質感。
鉄粉や釉が流れて溜まったところなど味わい深く見所もあります。
黒い飯碗はご飯の白さが際立ち、これぞ銀シャリって感じになりますよ。