スリップウェアで秋らしく

ブログの更新が遅くなりましたが、先週は5日間のお休みをいただきありがとうございました。

休業中は縁あってフィリピンのセブに家族で行ってきました。
南国の景色とゆったりとした時間に癒される予定でしたが、生憎台風の影響でいまいちの天気。
さらに郷に入っては郷に従えとローカルフードを食べて腹痛に襲われる始末。

スーパー併設の屋台で食べた玉子乗せチャーハン的なものか海鮮コロッケ的なものにやられました。
日本人の胃腸はナイーブです。
おかげでのんびり過ごせましたとさ。

 
日本はちょっとずつ秋らしくなってきていますね。
この土日は国立も秋祭りです。
谷保天満宮で例大祭があり、日曜には神輿が当店前も通るので楽しみ楽しみ。

 

さて、信楽の山田洋次さんより秋の食卓にぴったりなスリップウェアが届いています。

指や道具を用いて化粧泥で描かれたスリップウェア。
山田さんのものは無骨で力強い伝統的なものというよりは優しく繊細な印象の器です。
独自の感性で現代の生活に馴染む使い勝手のよいものを作られています。

オーバルリムプレートS(W17.7xD13.8xH1.8cm/¥2,592/山田洋次)

同皿にロールケーキ

お初となる楕円の小さなプレートが2種、飴色には七宝繋ぎ、クリーム色には波が描かれています。
細いリムにより洗練された印象かつ、小さいながらも大胆な模様で存在感があります。

サイズとしては5寸皿と同じような使用感で、小さめのおかずや取り皿、ケーキ皿におすすめ。
秋らしく鮭のムニエルなんてイイですね。
初めてのスリップウェアとしても取り入れやすいんじゃないでしょうか。

長角皿M(W23xD18xH3.2cm/¥3,888/山田洋次)

ゆるやかに立ち上がって深さのあるこちらの角皿が再入荷しました。
飴色に七宝繋ぎ、クリーム色に矢羽根模様となります。

7寸皿くらいの使い勝手で、数人分のおかずやメイン、女性ならカレーやパスタまで使えそうです。
じゃがバターなんかをドサッと盛るだけでカッコ良く、食卓が華やかになりそうです。

レクタンリムプレートロング(W31.5xD18xH3.2cm/¥5,400/山田洋次)

こちらは30cm超の大きな長皿、飴色とクリーム色に七宝繋ぎが描かれています。
食卓中央で使うとアクセントになりパーティー時にも良さそうです。

生ハムにチーズとトマト等前菜の盛り合わせや、バケット、なんならオニギリだってイイかと。
秋刀魚も乗りますし、唐揚げなんかをゴロゴロっと並べるだけでも様になりますよ。


おそろのいろちもオススメ

“おそろのいろち”

20年くらい前、高校生のころ流行っていた!?言葉で、“お揃いの色ちがい”の略です。
仲の良い友達同士やカップルで、まったく同じじゃ気持ち悪いしペアルックはダサいしって感じ?
コンバースオールスターとかドクターマーチンとか定番の靴で意図せずになることもありました。

今の若いコは使わなさそうですね。
お客さんと「ハンドクリームお揃いですね~」って話をし、ふと思い出しました。

 

信楽でスリップウェアを中心に作られている山田洋次さんの器をご紹介。
力強く重厚なものが多いスリップウェアですが、山田さんのものはどちらかと言うと優しくフェミニンな雰囲気。

その色合いや質感は寒い日もほっこりとした気分にさせてくれそそうです。

マグカップS(W10xD8xH8cm/¥2,520/山田洋次)

リムボウルS(Φ15xH4cm/¥2,100/山田洋次)

マグとボウルが飴色とクリーム色の2色ずつ、“おそろのいろち”もイイんじゃないでしょうか。

下膨れな形が特徴的なマグカップSも久しぶりに届きました。
その形状や口とハンドルの感じなんかは民藝的だったりしますが、モノとして単純にかわいいです。
下部が膨らんでいるため見た目のサイズ以上に容量はあり、180〜200mlくらい入ります。

リムボウルSは以前のものとは別物で、リム付きの小鉢・深皿といった感じ。
見込みにもワンポイント入れてもらうようお願いしました。
ルッコラに生ハムなんて似合いそうですが、リムが持ちやすくお鍋の取り鉢にもオススメです。

レクタンリムプレート ロング(W31.5xD18xH3.2cm/¥5,250/山田洋次)

食卓が華やぎアクセントにもなりそうな30cm超の長皿、飴色に七宝繋ぎが大胆に描かれています。
レバーパテとチーズにアボカドなどで前菜盛り合わせ、カットしたバケット並べてもいいですね。
案外普通のおかずを盛るだけでもちょっと特別な食事感が出ますよ。

長角皿M(W23xD18xH3.2cm/¥3,780/山田洋次)

ゆるやかに立ち上がって深さのある長角皿も2色、クリーム色は矢羽根模様で飴色は七宝繋ぎ。
7寸皿くらいのサイズ感で、数人分のおかずやメイン、女性ならカレーライスまで使えそうです。
洋風仕立ての煮魚なんかイイですね。

同長角皿にロティサリーチキン

ロティサリーチキンは広尾にある義理の兄の店“Poulet d’Or (プーレドール)”のテイクアウトもの♪
ハーブが効いてて美味しいですよ!って宣伝しておきます(笑)
沖縄なら“ブエノチキン”も美味しいですね。


久しぶりの

前回お知らせの通り入荷が続いています。
まだかなまだかなと届かないときはなかなか届かず、入ってくる時はあれもこれもと続くものです。
一昨日は信楽の山田洋次さんからスリップウェアが久しぶりに届きました。
ブログが全然追っつきませんが先にちょっと雰囲気だけ。

アメ色とクリーム色のスリップウェア(山田洋次)

 

さてさて、まずは益子の及川静香さん。
こちらもかなり久しぶりの入荷なので、店頭で初めてお目にかかるお客様もいるかと思います。
アイドルにでもいそうな名前!?ですが“男性”の作り手さんです。
足で蹴りながら人力で回す昔ながらの“蹴ろくろ”を操り、土味のある器を作られています。

灰釉カップ(Φ9.2xH8.7cm/¥2,100)、粉引面取カップ(Φ9.8xH7.7cm/¥2,100) ともに及川静香

灰釉/粉引 めし碗(Φ12.2xH6cm/¥1,680/及川静香)

及川さんの粉引は厚手の白化粧が縮れてヒビ状になっており、鉄粉も浮き出て野趣溢れています。
かといって荒々しい感じではなく、素朴で優しい表情をしています。
また最近取り組まれている渋いグリーンの灰釉。
流れて濃淡のある深緑はマットな質感に、粉引同様に縮れた白化粧が程よく透けてイイ塩梅。

灰釉カップは8分目容量約200ml、粉引面取カップは180ml。
お湯のみとしてお茶はもちろん、こういうカップは珈琲も似合いますし焼酎もバッチリですね。

やや浅めのフォルムのめし碗は標準的なご飯茶碗サイズで、手取りが見た目より軽いのも特徴。
白ごはんをこんもり盛りたくなるようなシンプルですが味のあるご飯茶碗です。

刷毛目豆皿(Φ9.2xH2.2cm/¥840)、同4寸鉢(Φ12.5xH5cm/¥1,470)、
同5.5寸鉢(Φ16.5xH6.3cm/¥2,730) 全て及川静香

刷毛でぐるりと伸びやかに白化粧が掛けられた刷毛目の器が3種届いています。
抑えられた艶にしっとりとした質感で、カッコよくどこか品もありますね。

少し深さがあるので醤油皿として良さそうな豆皿ですが、梅干し2〜3個乗せるだけでもイイ感じ。
4寸鉢はご飯茶碗を浅くしたような小鉢で、お浸しやおから煮なんかが合いそうです。
肉じゃがが似合いそうな5.5寸鉢ですが、数人分の煮物やお惣菜にも使いやすいサイズです。

刷毛目5寸皿(Φ15.5xH2.7cm/¥1,890)、同7寸皿(Φ21.8xH3cm/¥3,990) ともに及川静香

全体円状に刷毛目が入った刷毛目皿はフチが少し立ち上がった平皿で、見込みはほぼフラットな形状となっています。
粉引の透明釉でなく淡い灰釉を掛けているため、僅かにうぐいす色っぽく見えるでしょうか。
鉄粉も無数に浮き出ており雰囲気あるお皿で、あえて洋食を合わせてもステキだと思います。

小さめのおかずや取皿向きの5寸皿ですが、平らなのでケーキ等洋菓子も盛りやすくオシャレです。
メインのおかず向きの7寸皿には鯵の開きなど干物、そしてパスタやカルパッチョもありかと。

刷毛目角皿(W18xD12xH2.2cm/¥1,890)、灰釉6.5寸鉢(Φ19.5xH8.5cm/¥3,990) ともに及川静香

刷毛目角皿の刷毛目は透明釉の掛かった通常のタイプで、小ぶりで少し深さがあります。
形を生かして切り身魚やだし巻き卵、また漬物盛り合わせなんかもいいですね。

深さがありどっしりとした灰釉6.5寸鉢は少したわんだところも味わい深い鉢です。
根菜の煮物なんかをドーンと盛ると良さそうですが、ラーメンやうどんの麺鉢としても使えそう。
実際にお客様が丼にとお求めになりました。

 
及川さんの器。
2年ほど前は無骨で男らしい反面粗さもあったのですが、なんかグッとよくなった気がします。
建て替え前の吉祥寺いせやで熱く語りあったのが懐かしい。