温泉の町より

寒い日が続いてますね。

男のくせに末端冷え性のため、寒いところで座っているとすぐに足が痺れたり。
よって冬が苦手なのですが、温かな鍋料理や綺麗な星空が楽しめるのは寒い冬だからこそ。
昨夜の皆既月食も寒空の下で満喫!

そして冬は温泉もいいですね。
露天風呂なんて最高ですし、湯上りのビールにお酒はたまりません。
あぁ、考えていたら温泉に行きたくなりました…。

 
ご紹介する器はそんな温泉地にある島根県の湯町窯のもの。

湯町窯は松江の玉造温泉の近くにて、大正11年より地元の土や釉薬による日用食器を作っています。
昭和初期には民藝運動の影響でスリップウェアやエッグベーカー等と洋食器も作るようになりました。
そして現在も民藝の思想が意匠に根付いています。

 
湯町窯を代表する黄色い釉薬である英国でいうガレナ釉。
鮮やかで温かみのある色合いは、どこか懐かしく北欧的な雰囲気も持っています。
湯町窯の象徴的なスリップウェアの花の文様がアクセントとなったシンプルな平皿です。
食の和洋を問わず、通常のおかずや取皿にもケーキ皿にも使えます。

花紋スリップ5寸皿(Φ15.5xH2.5/¥1,890)、花紋スリップ6寸皿(Φ18.3xH2.7/¥2,520)ともに湯町窯

同皿にシフォンケーキ


されど目玉焼き

朝はパン、パンパパン♬

1年くらい前からそんな生活が続いています。
先日ご紹介した“kino workshop”の木のトレーにパン、プラス目玉焼きに野菜ジュースにコーヒー。

学生時代や勤めに出ていた時には朝ゴハンは忙しく抜き、実家にいた10代後半まではゴハンに味噌汁な日本の伝統的朝食スタイルが多かったかもしれません。

 
ところで皆さん、エッグベーカーってご存知ですか?

目玉焼き用の陶器の小さなお鍋!?みたいなやつです。
耐火性がある土で作られており、ガスコンロで直火にかけられます。

たかが目玉焼きと侮るなかれ!
これでつくった半熟目玉焼きは、風味濃厚で味にコクがあり妙に旨いんです。

 
※作り方
1.生卵を中に落とす。(油は引いても引かなくても可)
2.鍋部分をガスコンロの弱火に3~4分かける。(直接乗らない際は魚用などの網を置いた上に)
3.白身の縁と底の方から半分ほど白くなってきたのを確認し、火を止めて再び蓋をする。
4.余熱で4~5分火を通し、ソーサーに載せテーブルに出して蓋を開けたら出来上がり!
5.お好みで塩をパラっと。
(コンロの火力と卵のサイズにより変わるので要注意)
(卵の硬さはお好みで)

我が家では時間短縮したいときに、電子レンジ500Wで50秒という裏技も…。
(電子レンジと卵のサイズにより違いそうなので卵爆発注意)

 
この湯町窯(島根)のエッグベーカーは民藝運動の観点からもとても有名です。
ポッテリとしたフォルム、黄と茶の釉薬の掛分け具合、内側には花紋のスリップウェアとデザイン自体が秀逸です。
でも何よりコレで食べる朝の卵は格別!

サイズSは卵1つでシンプルに、Lは卵2つや一緒に小さくウインナーなどを入れたりも。
ちょっとしたグラタン的オツマミや赤ちゃんに離乳食を作るのにも使えますね。

湯町窯のエッグベーカーS(碗部分のみΦ8xH4.3cm/¥2,790)、L(碗部分のみΦ10xH5cm/¥3,420)




青は藍より出でて藍より青し

表題のことわざ(故事)、弟子が師匠より優秀になるというような意味ですね。

ふむふむ、親子関係にも当てはまるのでは?
父の背中を見て育ち、いずれは父を超えていく。
自分の息子には軽々と鼻歌交じりスキップで超えて行ってもらいたいものです!
私といえば…バッチシ身長だけは♬

 
本日より店内の大テーブルは涼しげに青いうつわが勢ぞろいしています!
出西窯の深い呉須に湯町窯の海鼠釉、北窯與那原さんのペルシャブルーなどなど。