春らしい染付と粉引

ここ数日は寒の戻りで朝晩冷え込んでいますが、桜の開花宣言もされて春らしくなってきました。
今年から日曜日にお休みをいただいているので友人と花見なんかもできそうで楽しみです。
晴れるといいのですが。

それはそうと、今週は花粉症で炎症が出ているところに黄砂やPM2.5が加わって!?症状が悪化。
溢れだす鼻汁と涙には高校球児的な美しさはなく…。

あまり薬に頼りたくないのですが背に腹は代えられず耳鼻科に駆け込みました。
過去にも効いた薬なので効果はわかっており、1日1回飲むだけで夜中鼻づまりで起きることもなく日中の症状もほぼ解消してくれます。
ただ就寝前に飲むのが推奨なのですが夜はお酒を飲まねばならないので朝に服用。
すると自分は眠気が結構くるので…店で居眠りしてたら叩き起こしてください!

 

さて久しぶりの更新になってしまいましたが、志村和晃さんから器が届いています。
前回に続き磁器ながら土ものとも合わせやすい柔らかな染付と定番の鎬の入った粉引も少々。
どちらも優しい色合いで、染付にはどれも花が描かれていて春っぽい雰囲気ですよ。

粉引しのぎ煎茶碗(Φ9.2xH6.5cm/¥1,728)、粉引カフェオレボウル 小(Φ11.2xH6.2cm/¥1,944)
ともに志村和晃

温かみあるクリーム色に控えめな艶と鉄粉が優しく、浅めの鎬が煩くなく落ち着いた印象。
僅かに粉を吹いたような手触りは文字通り粉引らしさがあります。

煎茶碗は8分目容量120mlほどで形も綺麗ですが緑茶の色も綺麗に見えそうです。
小鉢としてちょっとしたお惣菜やデザートを盛ってもいいかもしれません。
カフェオレボウル小は女性のご飯茶碗にちょうどいいサイズで飯碗コーナーに並べています。
チャイなど飲み物の他、こちらもおかずやサラダにもとフリーボウルとしてお使いください。

粉引しのぎカップ(Φ9.5xH9.2cm/¥2,160)、染付だみ花文そば猪口 大(Φ8.6xH7.7cm/¥2,700)
ともに志村和晃

容量240mlほどのたっぷりサイズの粉引しのぎカップも再入荷しました。
段とカーブは見た目のデザインとしてだけでなく口当たりや持ちやすさにも一役買っています。
広口で氷が入れやすく焼酎カップにもオススメです。

そば猪口大は実は見込みにもワンポイント小さな花があり(↓の切立鉢小と同じもの)、やや滲んだ染付が可愛らしいですが口縁に鉄が巻かれて全体は締まって見えます。
名はそば猪口となっているものの、高さと径のバランスやサイズからフリーカップといった感じ。
8分目容量170mlほどとお湯のみやコップ代わりにイイですね。

染付花文切立鉢 豆(Φ9.2xH4.8cm/¥2,160)、染付だみ花文切立鉢 小(Φ13.3xH5.5cm/¥2,700)
ともに志村和晃

平らな見込みに真っ直ぐ立ち上がった縁が特徴的で、和洋問わず使いたい小鉢です。
前回好評だった小は染付柄違いで、また新たに豆サイズのものと2サイズで届いています。

豆サイズはヒジキ煮やオリーブなどをちょっと盛ったり、ヨーグルトなんかにも良さそうです。
そこそこ厚手な磁器にスプーンですくいやすい形なので、小さなお子さん用にもオススメ。
小はポテトサラダや切り干し大根、肉じゃがや煮浸しなど汁気のある1品やお鍋の取鉢に。
またスープやシリアルなんかにもと幅広く活躍してくれます。

染付花文4.5寸鉢(Φ13.5xH5.5cm/¥2,808/志村和晃)

広めの見込みに花、縁のラインと外の唐草がバランスよく描かれた小鉢です。
安南染付の平茶碗といった形で裏の高台内も茶褐色の渋釉が塗られ、先の切立鉢小と口径と高さは同じながら碗型で高台があるので全然印象が違ってきますね。
お漬物の盛り合わせ、冷奴や納豆、お浸しなど日々の小鉢に取鉢にとご利用ください。

染付小紋長角皿(W20.7xD11.5xH2.1cm/¥3,888/志村和晃)

中央の花文と縁の細かな染付、その濃淡や滲みとタタラ成形による歪みなど味わい深い長角皿。
古物のような佇まいで雰囲気あります。

小さめのお魚や切り身にいいサイズですが、深さがあるので煮汁いっぱいの煮魚もバッチリです。
お刺し身や巻き寿司の他、お魚以外にもオニギリだったり出汁巻き卵に大根おろしを添えたり。
磁器なので魚の匂いつきの心配がないのもいいですね。


粉引しのぎ

寝違いの原因って首ではなく腋(わき)の下って知っていました?

先週酷い寝違いをしたんです。
まったく首が回らず、肩と背中にかけても痛みがありロクに身体を動かせず。
やや首を傾け身体ごと向きを変えての接客となり、お客様から苦笑いと同情をいただきました。

そんな状態で1日半が過ぎたころ実践した解消法が脇の下のストレッチ。
嘆いていたところお客様に教えてもらいました♪

最初そのストレッチが載っているサイトを見ても半信半疑だったんですがやってみてビックリ。
痛みは完全には消えませんが横を向けるようになり通常の肩こりや筋肉痛レベルになりました。
一生この痛みが取れなかったらどうしようとか半べそだった俺の1日半…。
機会があれば是非やってみてください。

 

さて加藤仁志さんの粉引鎬のシリーズ。
先日のポットと小花器に続き追っかけでマグとリム皿が届いています。

加藤さんの粉引はツルっと艶のあるアイボリーで土ものながら透明感があるのですが、手掘りした原土を混ぜ入れたり白化粧のムラや控えめの鉄粉だったり土味も感じられるものになっています。
また米粉で煮沸して目止め後に発送していただいてます。
(だからと言って全く染みの心配がないわけではありませんがひと手間ありがたいですね)

粉引鎬マグカップ(W11.8xD9.4xH8cm/¥3,240/加藤仁志)

鎬の入った粉引のマグが久しぶりに届いています。
端正な形ながら太めに削り入れられた鎬や釉調が優しく全体としては柔らかな印象ですね。
初めて入荷した1年ほど前はすぐに完売してしまったので初めてご覧いただく方も多いかも。
8分目容量180mlほどと珈琲は元より何にでも使いやすいサイズだと思います。

粉引鎬リム皿Φ17(Φ17.2xH2.1cm/¥3,024/加藤仁志)

こちらは初登場のリム皿。
加藤さんの鎬リム皿といえば白磁を長く取扱してきましたが粉引もイイ感じです。
フラットな形で径17cm、食の和洋も問わず使えそうですね。
切り身魚のソテー等小さめのおかずに、ケーキ皿や少し大きめの取皿にと活躍してくれます。


土味あふれる器

週初めに飾った新年のお花が元気です。

お花屋さんで付けてもらうこともありますが、切り花の延命剤の効果って結構なものですね。
今回もそのおかげか6日目の今日でも変わらず綺麗に咲いています。
夏に比べれば日持ちする冬だとしてもエアコンの温風が当たって環境的にはよくなさそうなのに。

お花でできるなら人間だってできそうなものですね。
同じように水に希釈して飲めば、体力的なことは別としてお肌も髪も若々しくキープしますとか。
開発したらノーベル賞もんでしょう。

密かにもう出回ってます?
ま、まさか、当店に多数ご来店いただく美魔女の方々は既にお使いでしょうか。

 

さて、並んだ写真だけ載せていました及川静香さんの器を個別にご紹介。
浮き出た鉄粉や化粧土の縮れ割れなど土味溢れ、たわんでいたりと個体差もあり味わい深いです。
新着いっぱいでちょっと写真が多いですが最後までご覧ください。

削りカップ(Φ9.3xH7.2cm/¥2,160/及川静香)

僅かに螺旋状となった鎬がザックリ削り入れられたカップです。
無骨な作りながらも内の粉引のクリーム色と外の鉄釉の焦げ茶の対比で優しい印象。
8分目容量160mlほどで、お茶に珈琲に焼酎にと何にでもお使いいただけます。

削り丼鉢(Φ19xH9.5cm/¥4,104/及川静香)

同意匠の丼鉢はラーメンにも十分なサイズで存在感ありますが手取りは意外に軽いです。
釉の濃淡や鉄粉も大きい分目立つので見どころも多く味わいありますね。
麺類はもちろん、大きく切った根菜の煮物や家族のサラダをドーンと盛ってもカッコイイですよ。

刷毛目長皿(W29.5xD12xH1.5cm/¥3,240/及川静香)

サンマもOKな長皿が届きました。
刷毛で塗られた白化粧の表情や縁の処理は荒々しさと静けさのどちらも感じられる気がします。
お魚料理や前菜盛り合わせ等に、また案外普通に唐揚げなんかをゴロゴロ並べてもイイ感じ。
パック寿司もコチラに移して食べれば回らない寿司屋気分!?

粉引楕円皿大(W27.5xD20.5xH2.5cm/¥3,672/及川静香)

リムもついておりオーバルプレートって形ですが及川さんの粉引だと古物のような佇まい。
同じ粉引のオーバルでも加藤仁志さんのものとは全然違う雰囲気になりますね。
7.5寸皿くらいの使い勝手で、家族の大皿やメインのおかず、パスタもちょうどな感じ。
こじゃれたパスタってより家庭的なナポリタンとか焼きうどんが似合いそうです。

粉引めし碗小(Φ12.2xH6cm/¥1,728)、粉引6寸鉢(Φ18.8xH5.5cm/¥3,456) ともに及川静香

粉引のご飯茶碗は小となっていますが、実寸は標準的なサイズとなっています。
真っ白のご飯茶碗はお米の白がいまいち美味しく見えないですが、クリーム色はイイ感じですよ。
6寸鉢は細めのリムがあることでちょっと洋風な雰囲気も。
おでんや汁気のある煮物なんかもいいですし、ロールキャベツやシチューなんかも◎

粉引面取り鉢(Φ13.5xH6cm/¥2,376)、灰釉4寸鉢(Φ12.2xH5.3cm/¥1,512) ともに及川静香

お鍋にも良さそうな鉢も2種。
これまでに何度かご紹介している面取カップ同様、不均一に面取られた粉引の鉢が新登場。
シュッと立ち上がった形と4.5寸ほどのサイズが小鉢に取鉢に使いやすいと思います。
また濃淡あるマットな鶯色に下の白化粧の縮れも透けて表情豊かな4寸鉢。
径の割りに見込みが広いので意外に量が盛れて、派手さはないけど何気なさがイイ小鉢です。

同4寸鉢に新年の煮しめ

 
■2015年より定休日が日曜となりましたのでご注意下さい■